投資信託協会が13日発表した2月の投資信託概況によると、2月末の投信全体の残高(純資産総額)は4か月連続で減少し、前月末比2%減の42兆5503億円と、98年9月末以来の低水準に落ち込んだ。
投信業界は、今年4月のペイオフ(破たん金融機関からの預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息に限る措置)凍結解除を前に、預金から投信への資金移動に期待を寄せていたが、「投信離れ」が進んでいる実態が明らかになった。
投資家の購入額より解約、償還額が多い「資金純減」は、種類別に見ると、株式投信が2か月連続、MMF(マネー・マネジメント・ファンド)、公社債投信は、ともに昨年11月から4か月連続となった。昨年11月に米エネルギー大手エンロンの社債を組み入れていた一部のMMFなどで元本割れが相次いだ影響で、他のMMFにも解約が続いている。
(3月13日22:24)