経済産業省・資源エネルギー庁は11日、次世代エネルギーとして期待されている海底の「メタンハイドレート」を、天然ガスとして地上で回収する実験に世界で初めて成功した、と発表した。メタンハイドレートは天然ガスがシャーベット状になって埋蔵されているもので、日本周辺にも大量に存在している。同省は04年に日本周辺で試験を行い、今後10年間でガスの実用化をめざす。
実験は日本、カナダ、米国、ドイツなどの共同研究チームが5日から10日にかけ、カナダで行なった。地下約1200メートルまでパイプを掘り、深さ約900メートル地点にあるメタンハイドレート層に温水を注入。メタンハイドレートを解かし、ガス状にして回収した。