【ロンドン15日=東海林一樹】
ダイヤモンド取引世界最大手のデ・ビアスが15日発表した2001年12月期通期決算は、最終利益が7億7600万ドル(約1000億円)と、前年同期比59%減った。世界的な景気悪化を受けたダイヤモンドの販売不振で、売上高が44億5400万ドルと21%落ち込んだため。
2000年に「ミレニアム特需」でダイヤモンドの購買意欲が高まった反動もあり、2001年は年前半に主力の米国市場などで過剰在庫が積み上がった。ただ景気低迷の影響で懸念された年末商戦は予想よりも好調で、特に米国のクリスマス期間の売り上げは2001年をわずかに上回ったという。
2002年は「昨年よりムードは明るい」としながらも、「ダイヤモンドの販売動向はどの時点で世界景気が回復するか次第」と分析している。