03/11 14:50 アンダーセンが身売り交渉 エンロン破たんで存続危 外経42
【ニューヨーク11日共同】米国のエネルギー大手エンロンの破
たんをめぐって、不正会計処理疑惑を見逃していた米大手会計事務
所のアンダーセンがライバル企業のデロイト・トゥシュ・トーマツ
との身売り交渉を開始していることが十日、明らかになった。
同日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。今週中にも
正式発表される見通しとしている。
一方、米司法当局はアンダーセンを証拠隠滅による捜査妨害など
複数の罪で早ければ週内にも起訴する方針とされ、アンダーセンを
めぐる動きは大詰めを迎える。
アンダーセンは、米医薬品大手メルクや米航空大手のデルタ航空
などが監査法人を別の大手会計事務所に乗り換えると相次いで発表
するなど信用の急低下による顧客の流出が加速、存続が危ぶまれて
いた。
ニューヨークでの交渉では身売り対象を全体か一部にするかなど
詳細は決まっていないが、交渉成立の場合、米五大会計事務所の一
つであるアンダーセンの社名は消えることになる。
デロイト・トゥシュ・トーマツは業界二位。アンダーセン買収で
一位のプライスウォーターハウス・クーパースに肩を並べる。
(了) 020311 1449
[2002-03-11-14:50]