広瀬経済産業次官は、底を打つ気配と判断するのはまだ早い、との景気認識を示した。
定例会見で述べたもの。
広瀬次官は、米国の景気回復などを背景に、輸出や生産の減少幅が縮小、在庫水準も落ちてきていることなどを指摘し、「これらは、GDPが発表になった10−12月期以降にみられるものだ。先行き、気を持たせる数字が出ていることは事実だ」と述べた。
ただ、同次官は、「設備投資はまだまだ悪い感じがする。雇用も、厳しい数字が出ている。まだ、底を打つような気配と判断するのは早い。先日のデフレ対応策をしっかりやることや、前向きの構造改革の努力を引き続き行なっていく」と語った。
米国が発動を決めた鉄鋼製品に対する緊急輸入制限(セーフガード)に関する2国間協議について、同次官は、「3月20日の発効であり、その前にやることになる。今週中には開かれると思う」との見通しを示した。