【フランクフルト10日共同】
国際決済銀行(BIS)が10日発表した報告で、日本に拠点を置く金融機関の2001年9月末時点の対外資産残高の合計額は、同6月末比155億ドル(約2兆円)減の1兆1886億ドルと大幅に圧縮されていることが分かった。減少は同6月末に続き2四半期連続。
相次ぐ合併などの再編が影響したり不良債権の回収に追われる邦銀などが融資基準の見直しを図ったほか、「海外での円需要が急減している」(BIS)のが主な要因。邦銀の減少分は英国やドイツなどの金融機関が穴埋めをしており、バブル経済期に世界を席けんしたジャパンマネーは一段と影を薄めている。