国内証券各社が15日に個人向け営業部門を大幅縮小する米国系のメリルリンチ日本証券から、営業社員の獲得に相次いで動き出した。準大手のさくらフレンド証券が40-50人、岡三証券も数十人規模の採用を予定。日興コーディアル証券は既に20人程度の採用を決めた。メリルの個人営業は破たんした旧山一証券社員が主体で、即戦力を買われた人材は「第三の人生」に向かう。
さくらフレンドはメリルの地方支店の営業社員を中心に採用、営業網の拡大を目指す。岡三は4月にも約10年ぶりとなる支店を金沢市に開設する。新支店は当面10人程度で営業を開始するが、その半数をメリル金沢支店の営業社員とする見通し。全店では数十人規模を採用する方針だ。旧山一とともに「大手四証券」の一角を占めた大手では、大和証券グループ本社が約10人の採用を決定。日興も正社員と契約社員の枠を合わせ20人程度の採用を決めた。