朝日生命保険は15日、約5000億円の株式含み損一掃のため、株式会社の資本金に当たる基金の増額、内部留保の取り崩し、不動産売却などを進めるとした向こう約2年間の経営改革計画を発表した。内勤職員の約3分の1を減らすなどのリストラも実施する。基金の増額は第一勧業銀行から1000億円、大和銀行とあさひ銀行からそれぞれ250億円で計1500億円。いずれも朝日生命に供与している劣後ローンを基金に振り替える。この結果、基金総 額は現在の2・5倍になり、時価評価した資産から負債を引いた実質純資産が増え、財務の健全性が向上する。関係の深い古河グループにも基金拠出を要請し、さらに増強を図る。