★阿修羅♪  国家破産7
 ★阿修羅♪
国家破産7検索
 次へ  前へ
ドル急落で120円前半視野にレンジ修正、当局は“口先介入”継続か[東京8日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 08 日 18:10:30:

ドル/円が、7日の海外市場で一時126円台に下落するなど、急落する展開になっている。この背景には、海外勢を中心に“日本売り”戦略を修正する動きや、株高を背景に新規日本株買いを見込んだ円買いがある、という。大方の予想以上に円高に振れ、さすがにピッチが速いとして、通貨当局からは“口先介入”とみられる発言が相次いでいるが、“株本位制”との見方も示されるなか、スピードこそ問題視されるものの、実際に通貨当局が介入に踏み切ることはないのではないか、との見方が示されている。市場では、レンジをが大きく下振れたことから、最大120円前半までを視野に入れ、相場観の修正を行う関係者も少なくない。
7日の外為市場では、東京市場でドル/円が130円を割り込んで下落。その後もドルの下げは止まらず、海外市場に入って一時126.36円までドル安/円高が進行することとなった。
こうした背景として市場では、「これまで“日本売り”シナリオで動いていたファンドなどが、株価の上昇をきっかけにポジションを巻き戻している状況」(オランダ銀行・国際資金為替部外国為替部長・柾木利彦氏)とする声が圧倒的に多い。
しかし、「これだけ円高が急激に進むとは、驚きだ」(日本興業銀行・国際為替営業部課長・丸山伸一郎氏)との声が聞かれるように、参加者の多くが予想する以上のピッチで円高に振れたことから、通貨当局から円高けん制の“口先介入”とみられる発言が相次いだ。
実際、財務省の黒田財務官は、ここ数日の為替レートの動きについて、「急すぎるし、ファンダメンタルズを反映しているようには思えない」としたうえで、「必要に応じて断固たる措置を取る用意がある」と述べたほか、塩川財務相は、「人為的な操作があるのではないかと懸念している」と述べている。
市場では、これまでレンジと考えられていた130円〜135円のゾーンを大きく下抜けたことから、最大120円前半を視野に想定レンジを修正する向きが多い。
資産管理サービス信託銀行・資金為替部企画調査役の古厩秀明氏は、「ここから再びドル高/円安が進むには体力が残っておらず、ドル/円は新たなレンジになるのではないか」としたうえで、「130〜135円レンジからかなり円高方向に修正され、125〜130円、もしくは126〜131円といった具合になりそうだ」と述べている。
また、オランダ銀行の柾木氏が、「こうしたポジションの巻き戻しは、しばらく続く可能性があると見ており、ドル/円のレンジは125円〜130円に下方修正せざるを得ない」と指摘するように、既存のレンジを5円程度円高方向に修正する声が聞かれている。
予想されていた通りとはいえ、朝方発表された10−12月期GDP成長率が前期比−1.2%となり、3期連続で前期比マイナスとなったことからも明らかなように、「積極的に日本経済の回復シナリオに乗って、円を買ったりしている状況ではない」(日本興業銀行・丸山氏)との声がある一方で、足元での円高は、循環的な景気回復を先取りしたもの、とする声もある。
三和総合研究所・調査部主席研究員の五十嵐敬喜氏は、「マイナス成長といっても、GDP自体は過去の数字でもあり、為替市場や株式市場では、在庫調整の進展を原動力に、日本の景気が循環的な回復の流れに乗ってきたことを先取りするように、円高・株高が進む展開になっている」としたうえで、日本の景気は既に底を打ち、転換して来ているのではないか、との見方を示す。
このため、五十嵐氏は、ドル/円について、「新年度入りして、金融機関への公的資金の注入が行われるなど、不良債権処理問題も一歩前進するような展開になれば、さらに円高バイアスがかかるとみていいのではないか」として、120円前半が視野に入ると予想する。
なお、景気動向とのからみでは、黒田財務官が、「日本の成長は、年半ばにかけて、プラスになるだろう」、「在庫調整は相当進んでおり、最終段階にある」などと発言したばかり。
このように、市場でレンジを円高方向に修正する向きが多いなか、今後、気になるのは通貨当局の出方だ。
この点について、香港上海銀行・国際金融本部外国為替部長の荻野金男氏は、「政府は、期末に向けて一段株価を押し上げたいとの思惑があるとみられるなか、為替が円高に振れたからといって、ドル買い/円売り介入に踏み切れば、整合性という意味ではおかしなことになる。そもそも“株本位制”の政策になっているとみられるなか、為替の水準自体はあまり問題視されないのではないか」として、125円程度の円高水準でも、通貨当局が実際に介入に踏み切ることはないだろう、との見方を示す。
しかし、荻野氏も、「さすがに当局も円高のスピードが速いことには、引き続き警戒感を示すものとみられ、円高局面で“口先介入”が続けられることになるのではないか」と述べている。
また、「カラ売り規制の強化を発端に株が急騰したが、今では海外勢の資金が日本株に流れ込むことを期待して円高に振れている面もある。そうした状況下、意図的に円安に誘導することなどは難しいとみられる」(ある邦銀関係者)とする声も聞かれている。
なお、香港上海銀行の荻野氏は、具体的な水準として、「125円程度を視野に入れる向きが多いこともあり、オーバーシュート的に122円〜123円程度まで円高に振れる可能性もあるだろう」と予想しているが、「そもそも、昨年末に、通貨当局が意図的に“円安誘導”を行っているとも受け止められる発言を繰り返したことにより、円安に弾みがついた経緯もあった。今まさに、その反動が出ているといっても過言ではないだろう」とも指摘している。

 次へ  前へ



フォローアップ:

全★阿修羅♪=

 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。