フィッチ・レーティングスは、短期的にみた日本国債のリスクは、引き続き、小さいとのコメントを8日までに発表した。
この中で、公的債務は依然として中期的には持続困難な状態にあるものの、潤沢な民間預貯金や政府の流動性に対する強い姿勢によって、財政状態の悪化はこれまでの予想に比して加速されているわけではない、と指摘している。
ただ、金融セクターのぜい弱さが、政府の財政状態に急激で強いストレスを与える可能性があり、様々な金融危機シナリオおよびソブリン・リスクとの関連について、フィッチが調査していることを認めている。
同時にフィッチは、銀行預金の取り付け騒ぎは起きそうになく、資本流出の懸念はそれよりさらに低い、と結論づけている。