内閣府幹部によると、10−12月期実質GDP成長率は前期比で3期連続マイナス。3期連続マイナスとなったのは、93年の4−6月期、7−9月期、10−12月期以来だという。
また、名目GDP成長率も、前期比で3期連続のマイナス。3期連続マイナスとなったのは、98年の1−3月期、4−6月期、7−9月期以来だという。
2001年暦年の実質GDPは、前年比−0.5%となり、98年の同−1.1%以来3年ぶりのマイナスとなった。
実質GDPの内外需別の寄与度は、国内需要(内需)が前期比−1.0%、財貨・サービスの純輸出(輸出−輸入)が同−0.1%となった。需要項目別の動向をみると、民間最終消費支出が前期比+1.9%で7−9月期の同−1.7%からプラスに転じた。そのうち、最終消費支出は同+2.0%で、7−9月期の同−1.8%からプラスに転じた。
民間企業設備投資は、前期比−12.0%で、7−9月期の同+1.6%からマイナスに転じた。内閣府幹部によると、−12.0%という下落幅は、比較可能な80年4−6月期以来、最大のものだという。
また、民間住宅投資は、前期比−0.2%(7−9月期は同+1.0%)。民間在庫品増加の成長率への寄与度は、0.0%(7−9月期は−0.1%)となった。