日本商工会議所の山口信夫会頭は7日の記者会見で「金融機関の貸しはがしが相当進んでいる」と強調、政府系金融機関に貸し出しを積極的にするよう求めた。また、「預金保険法を改正し金融機関に予防的に公的資金注入ができるようにしてほしい」と述べた。
山口会頭は「1期や2期赤字でも剰余金があれば倒産することがないが、2期連続赤字になると金融機関は資金を引き揚げている」と指摘。「生き延びることのできる中小企業が連鎖倒産するようなことがあってはならない」と訴えた。
デフレ対策については日銀の金融緩和策を評価したうえで、「政府も景気浮揚策を実施すべきだ」と語り、財政・税制面の対策に期待を示した。政府は6月に税制改正の方針を示す予定だが、「6月を待たずに税制改正を実施すべきだ」と語った。