福田官房長官は7日午前の記者会見で、新規国債発行額を30兆円以下に抑えるという小泉政権の方針について、「経済は生き物だ。いつ、いかなることがあるか分からないので、絶対に(転換は)だめだと言っている訳ではない。必要が生じれば、枠にこだわらないことは当然ある」と述べ、経済情勢が一層悪化した場合の方針転換に含みを残した。「30兆円の枠組みには大きな意義がある。今、方向転換したととられるのは心外だ」とも述べ、現時点では30兆円枠を堅持する姿勢を改めて強調した。
国債発行30兆円枠に関し、塩川財務相は6日の衆院財務金融委員会で、同枠を撤廃し、国債の追加発行による補正予算案編成を容認する考えを示している。
(3月7日13:15)