東京証券取引所は15日、カラ売り規制違反などで金融庁の行政処分を受けたモルガン・スタンレー証券とバークレイズ・キャピタル証券への処分を発表した。モルガン・スタンレーにはカラ売り規制違反で1500万円、作為的相場形成で2000万円の計3500万円の過怠金を課す。バークレイズ・キャピタルは戒告処分とする。また、日本証券業協会もモルガン・スタンレーに過怠金計1600万円を課す処分を発表した。バークレイズはけん責処分とする。
同日記者会見した東証の長友英資執行役員は、証券会社の法令違反が相次いでいることに関し「証券界全体がエリを正し、信頼回復に努めなければならない」と訴えた。今後も違反行為があれば厳正に処分するという。また、違反行為を未然に防ぐ体制の整備を急ぎ、市場の透明性・公平性の確保に全力を挙げる方針を示した。