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政府は公的資金による大手銀行などへの資本注入の是非を二段階で判断する方針を固めた。3月中は風評などによって銀行の株価が暴落したり、預金の流出が起きて経営難に陥ったりする緊急事態に限って資本注入に踏み切る。4月以降は経営不振の大手企業向け貸出債権を査定する金融庁の特別検査の結果を待ち、資本注入で銀行の自己資本を増強する必要があるかどうかを判断する。
政府は3月中の公的資金注入の必要性は薄いとの判断に傾いている。3月に入って日経平均株価が1万1000円台に回復、株式市場の動向が比較的安定していることなどが理由だ。
3月中に資本注入するケースとして政府が念頭に置くのは、風評などの突発的な要因で個別銀行の経営が破たんするおそれが出てくるような事態。こういう状況を放置すれば金融システムが不安定になる可能性があるからで、破たんのおそれのある銀行に限定して公的資金を資本注入し、危機的な状況をしのぐ。
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