投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
日興アセットマネジメントは６日、経営破たんした米エンロンの社債を組み入れて運用し、元本割れした「日興ＭＭＦ（マネー・マネジメント・ファンド）」を５月にも償還すると発表した。ＭＭＦは９２年に発売され、安全性と利便性を売りものに個人投資家にも広く普及しているが、償還は初めての事態となる。
ＭＭＦの償還日は無期限とされており、同社は投資信託法に基づき、償還に必要な異議申し立て手続きに入る。受益者からの異議が半数を超えない場合は、償還が正式に決まる。６日現在の基準価額は元本１万円を割り込み、９８２７円。
日興ＭＭＦの残高はエンロン破たん直前の昨年１１月２８日には２兆７０４５億円あったが、元本割れで解約が相次ぎ、２月末には９３・６％減の１７２８億円になった。解約に備え組み入れ資産の売却による換金を進めたうえ、運用も超低金利の短期金融市場に限ったため元本回復が困難になり、償還を余儀なくされた。ＭＭＦの元本割れは、昨年９月のマイカル破たんでも発生。元本割れを免れたＭＭＦにも解約が広がり、全体の残高は昨年１０月の１８兆５６８４億円から今年１月には７兆２５６８億円に減った。証券業界では、４月のペイオフ解禁後に個人金融資産を証券市場に取り込む有力商品としてＭＭＦを位置づけていただけに、１月には投資信託協会が運用や販売に関する自主ルールを定めるなど、信頼回復を図っていた。 【吉原宏樹】
［毎日新聞３月６日］ ( 2002-03-06-20:38 )
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。