来日中のバシェフスキー前米通商代表部(USTR)代表は4日、都内で講演し、日本の構造改革が遅れていることについて、「米国の政府高官や議会関係者らの受け止め方は、怒りやいら立ちから、無関心やあきらめに変わってきている」と批判した。クリントン政権下で、常に厳しい対日姿勢で知られた同前代表の舌ぽうは健在だった。
バシェフスキー氏はこの中で、「米政府は過去10年、あらゆる選択肢の大半を使って日本に助言してきたが、結局、内需主導の経済成長といった政策課題はほとんど達成されなかった」と言明。デフレ対策についても、「日本経済に近い将来、何らの変化を呼び起こすとは見られていない」と、米側の厳しい見方を紹介した。