財務省の武藤敏郎事務次官は4日の記者会見で、日経平均株価が続伸していることについて「空売り規制の効果があるのは間違いない」と述べ、金融庁による株式の空売り規制強化が株価回復に一定の役割を果たしているとの認識を示した。
2月末に政府がまとめた空売り規制の強化を含む総合デフレ対策に関しては「いくつかの対策をまとめて出せば完結する問題ではない」と指摘。引き続き対応を検討する考えを示した。ただ現時点では具体策はないとし、「2002年度予算を今年度内に成立させることが財政面では最大のデフレ対策と考える」と述べた。
一方、日銀が一段の金融緩和を決めたことについては「十分に評価されるべき施策だ」としつつ、「これ以上ないというのは適切ではない」として、追加策に期待を示した。