【英フィナンシャル・タイムズ(FT)特約】株高局面で成立した国際的な企業買収のうち、順調にいった事例は全体の三分の一強にすぎないことが最新の調査で明らかになった。
多額の資金を投じて買収した企業を早くも売ろうとしている動きは、企業の合併・買収(M&A)が株主の利益になっているかという点に疑問を投げかけている。KPMGコンサルティングの調査によると、当初M&Aを計画した経営トップらの三二%がすでに交代に追いやられている。国境を超えるM&Aは経済の原則と株安を受け、ほぼ十年来の低い水準に落ち込んだ。
KPMGによると、一九九六年から九八年にかけて買収された企業の三分の二がなお統合される必要があるとしている。また、この期間中に成立した五百の大型案件のうち、大半のケースが短期的に株主価値を下げる結果となっており、各社とも買収した企業の売却で埋め合わせようとしている。
[日経2/25]
★「M&A」のみならず、投機筋が顧客に振りまく商品の「魅力」てのは、所詮はその程度の事なんでしょう?