平沼赳夫経済産業相は3日、東京都内で開催されたタウンミーティング後の会見で、ゼネコン準大手の佐藤工業の会社更生法適用申請について、「ゼネコンのすそ野は広いので、中小企業に対してきめ細かい対処をしなければならない」と述べ、中小企業経営への影響を最小限に抑えるために政府系金融機関の活用を検討する考えを示した。
また、竹中平蔵経済財政担当相は、不良債権処理のあり方について、「先延ばしされないことと、(企業が再生可能かどうかを)正しく判断されることが重要」と話したうえで、「今回は民間の判断を尊重すべきだと思う」と述べ、やむを得ない処理だったとの見方を示した。
[毎日新聞3月3日] ( 2002-03-03-19:10 )