(回答先: 佐藤工業、みずほ支援断念で事実上倒産〜負債総額5000億円(ZAKZAK) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 02 日 20:45:45)
佐藤工業の破たんは「想定済み」(主力行)ともいえ、取引銀行のダメージはそれほど大きくないと見られる。ただ、信用不安が再び高まり、低い格付け企業に新たな金融支援が必要になるとの警戒感も広がっており、各行は週明けの株価に神経をとがらせている。
大手13行の02年3月期の不良債権処理予定額は昨年11月時点で約6兆4500億円。その後の金融庁の特別検査を受け、経営不振企業向けの償却を増やすため、現時点では約7兆5000億円前後になる見通しだ。
しかし、ダイエーの再建策のように、債権放棄などの金融支援が中心の「企業再生型」の場合、市場の評価や今後の経済情勢では支援の上積みが必要となるケースが出てくる。フジタ、三井建設、住友建設の3社統合計画など、「十分な検討もせずに発表したケースが多く、もくろみ通りうまく行くか不透明」(アナリスト)と懐疑的な見方もある。
佐藤工業の破たんで、不況業種の破たん処理や再建支援策がさらに進んだ場合、「銀行の体力強化のためには公的資金の再投入が必要」との声が高まる可能性もある。 【川口雅浩】
[毎日新聞3月2日] ( 2002-03-02-20:44 )