(回答先: Re: FB160回債入札結果:平均利回り0.0019%、落札倍率32.52倍 ブルームバーグ 投稿者 招き猫 日時 2002 年 2 月 27 日 14:41:59)
発行額3兆1230億円に対して利回りが最高で0.0019%ですから、3ヶ月後には2千万円程度の利息を受け取ります。
これについては、株式などと違って損をしないだけいいと言えるものかもしれません。
ポイントは、「発行予定額3兆1230億円に対して101兆5534億円の応募」という部分です。
長期国債は、将来金利が上がるのではないかという不安からやや敬遠されているようですが、3ヶ月という短期物であればほぼそういう心配をしなくて済みます。
銀行は、財務強化を計るために、ハイリスクハイリターンをめざすよりは資産構成を良くすることをめざしています。
日本国債は、ノーリスクと評価されますから、自己資本比率算定の分子には組み込まれません。これは、自己資本比率を引き上げてくれることを意味します。
そのために、短期国債を必死になって購入しようとしているのです。
このへんは、先ほど「空耳17」にアップした二つの書き込みを参照してください。
銀行が、日本国債をどれほど渇望しているかは、二つ目のほうに書いています。
『【経済学者のトンデモ理論】 デフレの論理と「資産デフレ」罪悪説の問題点』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/216.html
『【経済学者のトンデモ理論】 「資産デフレ」の問題点と「不良債権」罪悪説 (別タイトルの続き)』
http://www.asyura.com/2002/bd17/msg/217.html