(回答先: ダイエー:今期は4500億円の最終赤字〔毎日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 2 月 27 日 21:36:50)
中内功・前会長(79)ら創業者一族に対して、ダイエーの経営を悪化させた責任の追及は、現時点では尻すぼみとなっている。27日には、傘下のホークス球団の株式を、功氏が二男で現オーナーの正氏(42)に1株1円で譲渡していたことが新たに明らかになった。創業者の“けじめ”はまだついたとは言えない状態だ。
高木邦夫社長らは、責任追及について、主力行と相談してきた。しかし、私財提供問題は、中内氏側に支払い余力なしとの判断から、見送りとなった。正氏が保有する球団株について、提供を求めたものの、本人の拒否と球団の地元・福岡の反対で撤回する形になっている。
そのなかで表面化した1株1円での株式譲渡問題。親子で行ったグループ企業の資産の売買に、ダイエー本体が何も言えないような状況が続いていたことが、ダイエーの経営を悪化させたとも言える。高木邦夫社長は27日の会見で、「私が社長になる前のことで承知していないが、もっときちんと確認して移動してほしかった。釈然としない思いはある」と述べた。
主力行の中には、「巨額の金融支援をする以上、我々も株主に対してきちんと説明しなければならない。創業者の問題については、今後も引き続き責任追及を求めていく」との声がある。高木社長は「九州の反応も踏まえ、球団株(の提供要請)問題は現状を凍結することにしたが、今後もいろいろな話を聞いて、引き続き考えたい」と述べた。ダイエーにとって重い課題が残されたと言える。【今沢真】
[毎日新聞2月27日] ( 2002-02-27-20:55 )