塩川正十郎相は27日午後の衆院財務金融委員会で、1946年の預金封鎖と新円切り替えに関する財務省資料が出回っているとの質問に、「いま秘書官から渡されて資料を初めて見た」と述べたうえで、「資料というよりも、その時代のことを勉強しようということ。財務省は勉強熱心なところだから」と説明した。民主党の古川元久氏への答弁。
また財務相は、その内容について、「財務省の局長会議で(述べた)、私が 1947年に復員してきて経験した話ではないか」と述べ、「そういう話をして、不良債権(問題)について、こういうことがあったと話をした」と語った。そのうえで、「歴史を振り返ることは、政治のうえで有益なこと。財務省はよく勉強している」と強調した。
一方、日本銀行法の改正議論に関しては、「日銀法改正までは行き過ぎ」と述べ、「日銀法は改正されてまだ日が浅い。もう少し日銀と政府の関係を観察して考えるべき問題と思っている」との考えを示した。