(回答先: 保険業界がモルガンをエンロン取引で非難 ニューヨークタイムズ 投稿者 招き猫 日時 2002 年 2 月 26 日 12:52:10)
ここには、アメリカ経済を占う重要な問題について、述べられています。住友海上の安岡というトレーダーは銅取引でこの先10年間にわたって、26億ドル(日本円換算で3500億円)を失ったことになります。そのほかの保険会社例えば、マホニア社なども動揺の訴えをしています。
彼らの訴えは、エンロンが行ったのは、銅の「貿易」などではなくタダのローンにすぎない。しかもモルガンとチェースマンハッタンの二つの銀行が、エンロンの詐欺行為に荷担している、と趣致要しています。
法廷が、どの様な決定をするのかは不明ですが、どちらが勝っても、これは、「デリバティブの終焉」もしくは「縮小」をもたらすでしょう。何故なら、保険会社が勝てば銀行は、保険が取り組めないデリバティブは危険で、今までのような取り組みが出来なくなります。銀行が訴訟すれば、保険会社は二度とJPモルガンチェース銀行をはじめとして、様々な取引、それが貿易であったとしても恐ろしくて保険を断ることになるでしょう。特にアメリカ系銀行からの要請に対して。
アメリカのデリバティブを駆使した、金融手法は一つの取引を何倍にも膨らまし、1億ドルを何億ドルにも有効に使う手だてのように見えていました。しかし、今回の会計疑惑の問題は、金融手法そのものを問いかけることとなるでしょう。
果たして、アメリカの高株価や資産効果による過剰とも言える消費はいつまで続くのでしょうか?