国際通貨基金(IMF)は25 日、「危機的状況」に集中的に対処するための新部局を設置し、責任者にアヌープ・シン・アジア太平洋担当局次長を任命したことを明らかにした。同部局はまず、アルゼンチンと債権団との交渉の支援に当たる。
ケーラー専務理事は声明で、「この決定により、重大な経済・社会的危機の克服に向けたアルゼンチンの包括的対策の策定に対するIMFの支援がさらに強力なものとなることを確信している」と述べた。
IMFによれば、新部局は、過去に経済危機に直面した各国の経験を同様の状況に陥った国々での対策に生かすことを目指す。IMFは過去数年間で、世界銀行などとともにトルコ、メキシコ、韓国など8カ国に合計3000億ドルの融資を実行している。