日本銀行の速水優総裁は26日の衆院予算委員会で、公的資本注入を行わないと過小資本になる銀行があるのかとの質問に対し、「いま現にそういう銀行があるとは思っていません」と述べた。自由党の中塚一宏氏への答弁。
総裁は、金融機関が収益力の向上に取り組んでいると指摘したうえで、「効果を出すには時間がかかる」との見方を示した。
一方、総裁が19日に小泉純一郎首相を官邸に訪ねて会談したことについては、「金融・経済情勢全般について、ざっくばらんに説明させていただいた」と説明。公的資金の投入について進言したのかとの質問には、「公的資本だけの話をしたわけではない」と述べながらも、「それ以上の話は差し控えさせていただきたい」と語った。