自民党デフレ対策特命委員会(相沢英之委員長)は25日の会合でデフレ対策最終案をまとめた。日銀に対し、年率1−2%の平均消費者物価指数の上昇を目指す「物価安定目標」の導入など一段の金融緩和を要請。同時に「経済情勢の推移に応じて必要ならば財政措置を検討する」と明記し、2002年度補正予算の編成を念頭に、国債発行30兆円枠にこだわらない柔軟な財政出動の必要性を指摘した。需要喚起策として、財政投融資資金の積極活用による公社、公団の事業量や政府系金融機関の融資枠の拡大を打ち出したほか、住宅、株式購入を条件とした贈与税減税も盛り込んだ。26日に正式決定し、政府が27日にまとめるデフレ総合対策に反映させるよう申し入れる。