べーカー駐日米大使は25日、日本人記者団と会見し、低迷する日本経済立て直しのための不良債権処理や構造改革について「早くやれば、(痛みも)早く終わる」と述べ、1、2年をめどに終えてほしいとの米側の希望をあらためて表明した。大使は「米国の古いことわざは、損失が出るのなら早く出すに越したことはない、と言う」とし、失業などの「痛み」が伴うが、構造改革は「迅速にやる方が、長引かせるよりずっといい」と述べた。会見は先週のブッシュ米大統領の日本など東アジア3カ国歴訪を受けて行われた。大使の発言は外務省問題を受けた政局の混迷で日本の構造改革が遅れることへの米側の懸念を示すものだ。