三菱商事は5月をメドに、インターネットで金やプラチナの売買ができるサービスを始める。利用者はネット上に専用の口座を開設、積み立てや売買をする。株価低迷やペイオフの解禁などで金人気が高まる中、ネットの手軽さを訴え顧客層を広げる。
「GP@積立くん」と名付けた個人向けサービスを始める。事前登録した利用者は毎月一定額の金やプラチナの地金を購入し積み立てるほか、価格が安いときにまとめて購入するスポット取引が利用できる。購入した地金は売却、宝飾品やコインへの交換、地金のままの引き出しが可能だ。
新サービスは事前登録や売買注文、預かり資産の照会などをネット経由で受け付ける。購入時の代金支払いや、売却代金の受け取りは事前に登録した銀行口座を利用する。書類の郵送などが不要な上、預かり資産の照会などサービスが時間に関係なく利用できる利点があるという。
口座の開設や維持は無料で、積み立てなど一部サービスは手数料を徴収する予定。既存の口座からの移管を含め、2年間で2万―3万口座の獲得を目指す。