UFJ銀行、第一勧業銀行、あさひ銀行の3行がマンション最大手の大京に3000億―4000億円の金融支援を実施する方向で調整に入る。1兆円を超す大京の連結有利子負債の圧縮を後押しする。債権放棄と債務の株式化を組み合わせる案が軸になる。3行は大京の経営再建を進めるためには金融面からの支援が不可欠と判断した。
UFJ銀はすでに金融庁に対し第一勧銀、あさひ銀と共同で大京に金融支援を実施する方針を報告した。3行は近く正式に協議を始める見込み。今年4月から大京の5カ年の中期経営計画が始まるのを踏まえ、3月中に金融支援策のとりまとめを目指す。
金融支援は債権放棄と債務(銀行にとっては債権)の株式化の組み合わせになる可能性が大きい。大京の主力行であるUFJ銀が金融支援の大半を実施する方向だ。残る2行も金融支援に基本的に応じる構えで、3行間の負担比率が今後の焦点になるとみられる。