全国47都道府県の2002年度当初予算案が22日、出そろった。一般会計の総額は51兆2998億円で、骨格予算を組んだ石川、京都を除くと、今年度当初比3・8%減と大幅に減少。例年、都道府県の9月補正後に国がまとめる集計でも、マイナス幅は1999年度(1・7%減)を上回り、戦後最大となるのは確実。国の一般会計当初予算案(1・7%減)や、自治体の予算編成の指針となる国の地方財政計画(1・9%減)を上回る「超緊縮型」となった。
歳出面では、投資的経費が10兆8113億円で、骨格予算の府県を除くと同9・8%減。このうち、地方単独事業は3兆9408億円と同8・6%減で、5年連続減少した。
歳入面では、法人2税が落ち込み、地方税収は同9・1%減の15兆5169億円。地方債発行額は同8・9%増の6兆2905億円で、来年度末の地方債残高は71兆7788億円に達する見込み。財政調整基金などの基金も1兆5086億円を取り崩す。