福田康夫官房長官は22日午前、閣議後の記者会見で、公的資金の再注入について「いますぐにやるという話はしていない。必要な時にやる」と改めて述べた。銀行が申請してから注入するのではなく強制注入する案が野党を中心に出ているが「(この問題は)意味合いだ。どうしても注入が必要なときとはどういう状況かを考慮する必要がある」とし、「必要な状況が生じた時に考える問題」と述べた。強制注入の是非そのものについては発言せず「注入そのものは必要な時にやる」と繰り返し、「現段階では必要ない」と述べた。
一方、経済閣僚を中心に公的資金注入を巡る意見が相次いでいる点は「いま現在、そういう状況にないという点では一致しているのではないか」と話した。政府がまとめる緊急デフレ対策の中に税制が何らかの形で盛り込まれる可能性については、「税制改革の部分をよく見極めないといけない」と述べ、経済財政諮問会議や与党などの改革論議の推移を勘案する必要があるとの考えを示した。