ダイエーの高木邦夫社長は21日、福岡市内で福岡銀行など地元3行の頭取らに新再建3カ年計画を説明した。関係者によると、席上、高木社長は、UFJ、三井住友、富士の主力3銀行から受ける4200億円の金融支援について、額の上積みでほぼ合意したことを明らかにした。上積み額は数百億円程度とみられる。
ダイエーと3行が1月にまとめた計画の骨子では、3行は昨年発行した優先株1200億円を全額減資し、債権放棄と債務の株式化で3000億円を支援することになっていた。
ダイエーは支援を受け約50店の赤字店閉鎖などリストラを進めるが、その後の調整で、閉鎖を5店増やし55店程度にする方針が固まった。本体で人員1000人を削減する計画も、1400人の希望退職を募集する方向になった。このため、3行の支援額を上積みする方向で調整していた。
また、高木社長は福岡市内で記者団の質問に答え、「ホークス球団株式については継続して保有する。売却はしない」と強調した。また、中内正オーナーに球団株を手放し、役職を辞めるよう求めていることについては「ホークス株はもともと(父の)中内功氏が保有していた。よくお考えになればわかるはずだ」と述べた。
[毎日新聞2月21日] ( 2002-02-21-19:42 )