02/19 18:12 不正口座は全額保護せず 金融相、北朝鮮系信組で 金融41
共同
柳沢伯夫金融担当相は十九日の衆院予算委員会で、朝鮮民主主義
人民共和国(北朝鮮)系の国内在住者を主体とする信用組合の破た
ん処理に関連し「実体がない預金口座は金融機関との債権・債務関
係がないとみなされる」として、預金保険法に基づく保護対象に当
たらないとの見解を表明した。
金融相は、実体がない預金について「実際には預金がないのに、
あるように装ってねつ造された口座」と規定した。ただ、これまで
の金融整理管財人による調査では、一方で「破たんした信組で、仮
名・借名口座の存在は確認されているが、実体のない口座は確認さ
れていない」としている。
柳沢金融相は金融整理管財人が実態把握に全力を挙げていること
を強調し、「(受け皿金融機関に)譲渡後も疑わしい預金は的確に
監視する必要がある」と指摘。破たん処理が一応終了した後でも、
不正口座の調査を継続する考えを示した。
破たんした北朝鮮系の在日信組に関しては、与野党の間で、北朝
鮮への不正送金の隠れみのに使われていたとの見方が浮上。このた
め、超党派の議員グループが金融庁に対し、無条件での預金全額保
護を見合わせ、徹底調査することを申し入れている。
小池百合子氏(保守)への答弁。
(了) 020219 1812
[2002-02-19-18:12]