総務省は19日、資産や負債の中身を明らかにする貸借対照表(バランスシート)を作成済みの市区町村が2001年8月末時点で545となり、前年の9.7倍に増えたと発表した。全市区町村に占める割合は16.8%。総務省は「旧自治省が2000年にマニュアルを作成したことで、バランスシートをまとめやすくなった」(自治財政局)とみている。
バランスシートを作成中と回答した市区町村は全体の20.6%に当たる669で、作成を検討している市区町村は51.4%の1669だった。都道府県では北海道が作成中だったほかは、残りの全都府県が作成済みだった。総務省は衛生、教育など行政サービスごとの支出と収入を示し、効率を明らかにする「行政コスト計算書」でも作成マニュアルをまとめている。昨年8月末時点で作成済みの市区町村は全体の1.6%に当たる53。都道府県では10都県が作成済みだった。