19日の東京株式市場で日興コーディアルグループ <8603> が前日比40円(8.79%)安の終値415円と値下り率9%にも達する大幅安となった。
同社の株価急落は、米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが同社の長期債務格付けを「Baa1」から「Baa2」に格下げを行ったことを受けてのもので、昨年末に起こったエンロンの破綻やそれに伴う日興MMFの元本割れによる経営環境の急速の悪化が今日の格下げにつながったようだ。
ただし、今年に入ってからは日経平均株価、東証平均株価(TOPIX)がそろってバブル崩壊来最安値を更新するなどMMFの元本割れによる国内個人投資家の証券市場離れだけでなく、海外機関投資家の東京市場離れも危惧する声も強まっているのが現状。
実際、今日の東京株式市場では、大和証券グループ本社 <8601> が前日比41円(5.91%)安の終値653円、野村ホールディングス <8604> が前日比93円(6.44%)安の終値1,352円、新光証券 <8606> が前日比9円(4.92%)安の終値174円、国際証券 <8615> が前日比35円(6.01%)安の終値547円と大手、準大手ともに大きく下落して今日の取引を終えている。