2002/02/19(火)
クリーニング業、作業服製造
民事再生手続き開始を申請
負債70億円
(株)シロヤパリガン(資本金5億7800万円、熊本県熊本市上熊本2-6-7、古莊和文社長、従業員250人)は、2月15日に熊本地裁へ民事再生手続き開始を申請し、2月18日に保全命令を受けた。
申請代理人は國武格弁護士(福岡県福岡市中央区赤坂1-6-15、電話092-712-6666)ほか4名。
同社は、1911年(明治44年)4月に地元最大手の呉服卸商の縫製工場として創業した老舗企業で、1958年(昭和33年)11月に(株)シロヤ被服工場の商号で設立された。
その後、95年9月に「白屋クリーニング」の愛称で熊本県内に広く知られていた(株)白屋などの関連会社を吸収合併し現商号に変更。この合併により、クリーニング業・作業服(つなぎ服主体)製造・ホテル・病院のリネンサービスの3事業を統合して事業基盤の再構築を進め、ピーク時の96年12月期には年売上高約80億2600万円を計上していた。
しかし、中国製の低価格製品との競合や自動車業界向けの作業服の売り上げ不振、クリーニング部門の不振もあり、2000年同期の年売上高は約46億5000万円にまで大きく落ち込み、経常損失計上を強いられる状況となっていた。
この間、従業員の削減や会社資産の売却、ホテルリネン部門営業権の売却などのリストラを進め、事業の立て直しを講じてきたものの好転せず、今回の措置となった。
負債は約70億円。