【ワシントン佐藤千矢子】
ウルフォウィッツ米国防副長官は18日、ワシントンのホテルで開かれた日米財界人会議で講演し「日本の景気回復は、対テロ戦争への貢献と同じように、日本、米国、地域の安全保障にとって重要だ」と述べ、日本が経済構造改革と景気回復に取り組むよう強く求めた。
同副長官は、対テロ戦争への日本の貢献を「湾岸戦争以来、日本の安全保障政策は驚くほど変化している」と評価した。その上で経済について「デフレに苦しみ不良債権が山積みになることで、日本の(途上国への)支援能力が制約される恐れがある」と懸念を表明。「日本は自ら立て直すことができる。あとは改革への意志の問題だ」と小泉純一郎首相が指導力を発揮して改革を実現するよう求めた。
[毎日新聞2月19日] ( 2002-02-19-10:44 )