塩川財務相は、デフレ対応策のための金融緩和について、日銀は中長期国債買い入れを月1兆円程度の水準まで上げてくれていい、と述べた。また、日銀による外債購入については、積極的には考えていない、と語った。
閣議後の会見で述べたもの。
塩川財務相は、デフレ対応策としての一段の金融緩和について、「主体は国債買い入れであって欲しい。証券界の事情もあり、日銀の判断することに、とやかく言うものではないが、国債を中心に日銀は買い入れをもう少し増額してくれていいのではないか、と思っている。具体的に言えば、月1兆円ぐらいまで水準を上げてくれていい」として、現在、月8000億円の中長期国債の買い入れ額を増額することに期待を示した。
また、日銀の外債購入については、「積極的には考えていない」と語った。
また、塩川財務相は、公的資金再注入問題について、「現時点では、公的資金注入の必要はないのではないか。不良債権処理や経済の状況が非常に変化した場合には、金融システムの秩序維持のために、必要あれば公的資金の注入の必要はある」としたうえで、「現時点では、(公的資金の)強制注入の考えは政府は持っていない」と述べた。
また、塩川財務相はデフレ対応策のための税制について、「政府税調に議論してほしいのは、税は財源を確保するために歳入・歳出のバランスに立って考えるのか、サッチャー元英首相やレーガン元米大統領が行ったように減税先行によって経済を刺激していくのか、また、税の不公正を是正を中心に行うのか、税制を改正する理念をまず決めてほしい」と述べた。そのうえで、減税先行による経済刺激について、「希望としては、今度の税制改正で強く出してほしい。恒久減税や臨時減税と、あるいは増税を適当に機動的に組み合わせてほしい」との考えを示した。さらに、年度途中の改正についても、「必要ならば、やっていい」と語った。
また、ブッシュ米大統領の訪日について、「今度、訪日されるのは最大の政治問題である日韓中の話し合いが中心だから、経済の問題は、そんなに出ないと思っていた」としたほか、「ちゃんとやらなければ世界はみている、という雰囲気は出ていた。無言の忠告的なことはあるのではないか。同時に小泉首相なら、やるのではないか、という期待感もあったのでは」と述べた。