平沼経済産業相は、経済の現況は、デフレスパイラルの入り口にある厳しい状況だと述べ、中小企業対策中心にデフレ対策を検討していく考えを示した。
午前の衆院予算委員会での答弁。
平沼経済産業相は、「今の経済の状況は、デフレスパイラルの入り口にある厳しい状況だ」と述べた。
そのうえで、首相からの指示を受けたデフレ対策については、「中小企業対策に力点を置いて、セーフティネットを図る。デフレが進んでいるなかで、貸し渋り、貸しはがしが生じ、中小企業の金融は厳しくなっている。デフレ状況は、企業の収益性を悪化させ、続いて設備投資も鈍化する。雇用も失われ、さらに、賃金が下がる。これを絶つために、金融面の不良債権処理や雇用回復に手を打たなければならない」と述べた。
さらに、平沼経済産業相は、「日本は、個人の金融資産がある。いかに、先行き不安を払しょくし、金融市場に円滑に資金が流れるか、その仕組みをつくらなければならない。金融部門の不良債権や企業債務がデフレによってさらに上昇する悪循環があるが、これを取り除き、金融と資産を流動化することにも、デフレ対策のなかで、キメ細かく対応していかなければならない。中小企業対策を含め、各省庁と連携し、立体的なデフレ対策をとっていきたい」と述べた。