【シドニー18日=大石信行】
オーストラリア準備銀行(中央銀行)のグレン・スティーブンス副総裁は18日、アデレードでの講演で「日本は世界経済にとって最大の脅威と言っても差し支えない」と述べ、日本経済の低迷が長引けば、世界経済の回復にも遅れが出るとの考えを示した。
同副総裁は日本での構造改革は「他の国からすれば極めて不満足なもの」としたうえで「日本(経済)がより早いペースで悪化する可能性がある」と警告した。豪州経済は「世界経済後退の影響が少ない」と説明。輸出が好調なうえ、低金利が追い風となって企業投資も回復基調にあることから、他の主要国よりも堅調に推移する見通しと述べた。