経営破たんした米エネルギー大手エンロンに対する融資額の情報開示が不適切だったとして、ロサンゼルスの法律事務所は十八日までに、米銀大手JPモルガン・チェースを相手に損害賠償を求める集団訴訟をニューヨーク連邦地裁に起こしたと発表した。
JPモルガンはエンロン破たん直前の昨年十一月末、同社に対して約九億ドルの融資残高があると公表。しかし破たん後になって、融資額は二十六億ドルに達することを明らかにした。
同事務所は、米証券取引法に違反するこうした情報開示がJPモルガンの株価を不当につり上げたため、この時期に同行株式を取得した投資家に大きなダメージを与えたと主張。該当する投資家らに訴訟への参加を募っている。(共同)