2002/02/18(月)
内航船舶貸渡
興毅海運株式会社ほか4社
破産宣告受ける
負債85億1000万円
興毅海運(株)(資本金3500万円、石巻市門脇町3-7-22、代表阿部毅氏)と、関連会社の阿部海漕建設(株)(=港湾土木工事・船舶貸渡、資本金2000万円、同所、同代表)、山興海運(株)(=海運業、資本金2000万円、同所、代表阿部敬氏)、阿部海運(株)(=内航曳船業、資本金2000万円、石巻市門脇町3-1-16、代表阿部毅氏)、協和海運(株)(=海運業、資本金1000万円、同所、同代表)の5社は、2月15日に仙台地裁へ自己破産を申請、同日同地裁から破産宣告を受けた。
破産管財人は鹿野哲義弁護士(仙台市青葉区大町 1-1-6、電話022-224-1818)。
興毅海運(株)は、1957年(昭和32年)10月創業、73年(昭和48年)12月に法人改組された地元大手の内航船舶貸渡業者。内航貨物船7隻を有し、内航海運業者へ定期用船、運航委託、裸貸による船舶貸渡を行うほか、「京浜−東北−北海道」の貨物輸送にも積極的に取り組み、95年9月期には年収入高約25億円をあげていた。
96年以降は荷動きの鈍化や船舶過剰傾向などにより減収が続き、加えて規制緩和による海運市況の競合激化、受注単価の下落、油代ほか原価の上昇で業況は落ち込み、2000年同期の年収入高は約11億7700万円にとどまり、資金状況も行き詰まったことなどで営業継続を断念した。
負債は、興毅海運が約63億3000万円、阿部海漕建設が約17億6300万円、山興海運が約3億3700万円、阿部海運が約7000万円、協和海運が約1000万円で、5社合計の負債は約85億1000万円。