【ニューヨーク17日=共同】
十七日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、ブッシュ米大統領が公式訪問中の日本について、十年前には経済大国として自信に満ちあふれていたが、今や「ほとんど恐れるに足りない国になった」と報じた。
同紙は、一九九二年に大統領の父、ブッシュ元大統領が訪問した際には、大蔵省(当時)高官から経済政策についてレクチャーを受け、米経済界も日本式経営を手本にしたと指摘。
ところが今月、東証株価とニューヨーク市場のダウ工業株三十種平均の指数が四十五年ぶりに逆転し、約七割の日本企業幹部らが今年の給与カットを予想しているとした調査などを引用。現在の講師役はもはや日本ではなく、米国であり「日本の高官は十年前のスーパーマンから、世界で最も物覚えが悪い生徒になった」と酷評した。