(回答先: Re: デフレ対策の為に不良債権の処理を急ぐ? 投稿者 13代目(お願い) 日時 2002 年 2 月 17 日 20:44:23)
デフレになってモノの値段が下がれば、銀行の貸付先の収益は悪化、貸付の担保にしている不動産の価格も下落、貸付先の財務内容も悪化、不良債権は増加、将来貸付が踏み倒された場合に備える貸し倒れ引当金の繰入額や踏み倒された際計上する貸倒れ損失などの費用が銀行の経営を圧迫、貸倒れ費用を賄うために銀行の持っている株を売ろうにも資産デフレで株価は低迷、その結果当期純利益を計上できず赤字決算、銀行の自己資本比率低下、遂には公的資金注入。。。
乱暴に言えばこんな具合ですかね。
日本の旧体制である国家社会主義資本主義は、ゆるやかなインフレでモノの価格が上昇していくことを前提に成り立っていたのです。ですから、デフレになってしまうと社会がむちゃくちゃなことになってしまうのです。とはいえ、現実はそのデフレそのものですから、これを先ずなんとかしなければなりません。ですから私は国民に一番受け入れられやすい方法であるインフレターゲットによるバランスシートの適性化を提唱しているのです。
預金カットや資産税などということをすれば、それこそ暴動がおきるでしょうし、新規立法措置が必要になります。譬えIMF管理になってもそんなことが国会を通る訳ありません。