自民党の久間章生政調会長代理は17 日午前、NHKの「日曜討論」で、整理回収機構(RCC)が金融機関の不良債権を時価ではなく簿価で買い取ることを認める考え方が与党で浮上しているとの報道について、「どういう真意か聞いてみないと分からない」としたうえで、「党としてそういう議論をしているわけではない」と述べた。公明党の北側一雄政調会長も「簿価で買い取るという話は、与党の政策責任者の間ではない」と否定した。
共同通信によると、自民党の山崎拓幹事長は16日、栃木県宇都宮市内で講演し、不良債権の処理を促進するため、RCCの不良債権買い取りを時価から簿価方式にすべきだとの考えを示し、政府、与党内で調整を進める意向を表明。 15日夜に保守党の野田毅党首と会談しこうした認識で一致したことも明らかにしたという。