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(回答先: Re: 銀行による国債の大量保有に関する記事2つ 投稿者 ファイナンシャル・ディテクタ 日時 2002 年 11 月 16 日 01:01:16)
ファイナンシャル・ディテクタさん、ありがとうございました。
私も、中日新聞のサンデー版の日本国債、持っています。
これを読んでも分からなかったのです。
日本政府が債権を対外に持っていて、これを換金して国債の償還金に充てる事ができるのならば、「日本は債権国」という理屈も通りますが、民間部門が対外に債権を持っているのなら、あてにできる筋合いの資金ではないですよね。
なのに、いつも「日本は債権国」という意見が出てくるので不思議でした。
国は確かに徴税権を持っていて、強引に民間の財産を税として取り上げることが可能なのでしょうが、そんなことは国民が簡単に許すわけがありませんし、現実的ではなさそうです。(と信じたい。)
私個人の意見ではインフレにして借金をちゃらにする方が国民にはストレスが小さい気がします。この、ストレスとはあくまでも精神的なもので、実質的な資産価値の目減りのことは度外視しています。
私は銀行員なのですが、銀行で預金者と接していると、高金利好きで、利子収入が多いと消費しやすい傾向を感じます。通帳の残高の数字さえ減らなければ満足で、実質価値の減少は気にならないようです。
私は投資信託を販売する仕事もしていますが、最近は毎月決算型の先進国の国債で運用されている商品が大変人気で、キャピタルフライトが一般の預金者にも起きているのだと実感しています。
ファイナンシャル・ディテクタさんが見せてくださった、新聞の特集記事にも「日本も財政赤字が膨らみ、海外へ預貯金など資金が逃げていく状態になれば、問題は深刻になる。」
とありますね・・・・。
私たち銀行の窓口のテラーは投資信託の販売を積極的に行なうように方向付けされていて、毎日一生懸命セールスします。
特に外債ものは過去3年間のパフォーマンスも良いので販売しやすいですし。
預金者の方の中にも海外で口座を開いて資産を海外に避難させる方法を真剣に尋ねられる方も多いです。
そして、FPの立場としては日本国債の購入には消極的な意見を言うわけです。
合成の誤謬・・・というやつでしょうか。
私自身は自分の資産はほとんど国内に置いたままでぼうっとしています。しかし、毎日、くだものを買っていた「カンメ」が倒産して、いよいよ危機が足元に迫ってきているのだ・・・と思い知らされています。
金の延べ棒を持ったまま餓死しちゃうようなことがないように、青木雄二氏のアドバイスどおり、缶詰でも買っておこうかな・・・などと思ったりします。
長い余談になりました。ではまた。