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11/15 20:34 古久根建が民事再生法申請 負債総額429億円 経済59
共同
関東、東北を地盤とする東京証券取引所一部上場の中堅ゼネコン
、古久根建設は十五日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。
同社によると負債総額は四百二十九億円。上場ゼネコンの経営破た
んは、今年に入り五社目。
記者会見した小杉亨社長は「一年ほど前から資材調達で現金決済
を要請され、株価低迷で営業活動に支障も出ていた」と再生法申請
の理由を説明、当面は続投する意向を示した。支援企業については
「一切白紙」と述べた。
政府の不良債権処理加速策が示され、金融機関のゼネコンに対す
る姿勢が厳しさを増す中、銀行にとって財務的な影響が比較的小さ
い中堅、中小ゼネコンの整理淘汰(とうた)が、今後も広がる可能
性がある。
古久根建設は、上野動物園などの施工を手掛けた伝統もあるが、
バブル期に金融機関からの借入金で不動産投資を展開。その後の地
価下落で、多額の不動産含み損を抱えた。
さらに、公共工事の縮小で受注が落ち込んだのに加え、価格競争
でマンションなど民間工事の粗利益率が低下。約三百億円の有利子
負債の金利支払いも経営を圧迫。実質的に債務超過に陥っていた。
二○○二年三月期決算は、二十二億円の当期赤字に転落。経営立
て直しのため、三月までに、札幌、大阪、九州の三支店を閉鎖し、
東北、関東地域に業務領域を縮小。大手ゼネコン、大成建設出身の
小杉氏が社長に就任し、大幅な人員削減を中心にリストラを進め、
再建を目指していた。
しかし、最近は株価が一○円台まで低下するなど、信用不安が深
刻になっていた。
(了) 021115 2033
[2002-11-15-20:34]