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日本農業新聞
米国農務省(USDA)は十二日(日本時間十三日)、二〇〇二/〇三年年度(〇二年九
月〜〇三年八月)の穀物需給見通し(十一月一日現在)を発表した。トウモロコシと大豆は
生産量を引き上げ需給は若干緩和するが、期末在庫率が10%を切るひっ迫の状況が続いて
いる。小麦は期末在庫率が前年度の半分以下の16.92%まで落ち込み、ひっ迫の度合い
を強めている。
トウモロコシは、干ばつで悪化していた単位収量が収穫の進行とともにやや回復。生産量
を三千三百万ブッシェル(一ブッシェル=二十五・四キロ)引き上げ、供給量は百六億千八
百万ブッシェルとした。需要は、国内の飼料用が堅調だが、輸出を大幅に減らしたため、ト
ータルでは五千万ブッシェル減の九十七億七千万ブッシェルとした。期末在庫率は0.9ポ
イント引き上げ8.68%。
大豆も単位収量がわずかに回復し、生産量を三千六百万ブッシェル(一ブッシェル=二十
七・二キロ)増やし、供給は二十九億ブッシェルとした。需要も、輸出増などで二千五百万
ブッシェル上方修正し、二十七億千五百ブッシェルとした。期末在庫率は0.3ポイント上
がり6.81%となる。
小麦は、需要が変わらないものの、生産量を前回より九百万ブッシェル(一ブッシェル=
二十七・二キロ)減らし十六億千六百万ブッシェルとした。
丸紅経済研究所は「経験的に小麦は24〜25%が適正在庫とされる。カナダやオースト
ラリア産も不作で、減産や品質低下が進むと、来年にかけて市況の高騰が懸念される」とみ
る。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/back/news/flash/flash02111401.html